『永遠の0』百田尚樹
零戦のお話し。戦争系は『出口のない海』以来かな。まぁ普段から読むジャンルではありませんが、なんといっても解説が児玉清さんだったから。
空戦の迫力に圧倒されながらも、思ったのはあの時代の人々のなんと強いことか。もう10年近く前に仲間と知覧に行ったときも思ったけれど。「死を覚悟する」というのは相当強い人でないとダメな気がする。
圧倒的な操縦技術を持ちながら、「必ず生きて帰る」といった宮部はあの時代なら異端児だろう。それでも、読んでいれば誰でも「死なないでほしい」と思ってしまう人柄。そして熟練だったからこそ、見抜いてしまったラストの話。話が繋がったときには「ほぉ〜〜」と唸ってしまいましたが。
太平洋戦争についても、ある程度時系列に沿って語ってくれるので、わかりやすかったかな。ところどころ実在の人の名前も出てきたりで、よかったです。
- 作者: 百田尚樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/07/15
- メディア: 文庫
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