『ラブコメ』松久淳+田中渉、『遥かなる水の音』村山由佳

京都にいようが東京にいようが読んでます、本。というかここぞとばかりに移動の新幹線の中で読んでたりしました。


さて『ラブコメ』。おなじみですね、松久淳と田中渉コンビ作家の小説、この前映画を見てきましたがその原作。表紙見ると、一見ティ○ァニーですが、気をつけてください、本です。単行本です、文庫本です。白いラインには「TIFFANY & CO.」ではなく「Love Come」です。ご注意を。中身ですが一言でいうと、傑作です。『ストーリー&テリング』もそうですが、theラブコメ。楽しくなりますよ、これ読んでると。だって、帯の段階で爆笑は期待できるよね。

新大橋で号泣したことそれぞれ1回。
幸せのブーケをつくること3回。
フリオ・イグレシアスの曲連続80回。
「愛のカセットテープ」片面残り時間5秒。
脳内除夜の鐘108回。
コソコソ筆談やりとり22回。
電話を待つこと144時間。
浅草花やしき園内ヘリコプター爆走7周。
上野動物園内モノレール泣きながら3往復。
本気でキスしたいと思ったこと、1回。
死ぬほど笑いあえたこと、1回。

ね?ここ読んだだけで、楽しいよね。とくに花やしき上野動物園のくだりなんて、「なんで?どーして、そうなるの?」って感じで。でも、実際その場面だと、笑うところじゃなかったりするんだけど。最後の1行はいいですよね。大事なことです。ラブコメなんで、笑いつつもおさまるところはおさまります。ただ、構成は『ストテリ』同様、台本読んでる感じだし、映像作品な感じだし、小説ミーツアニメだし(映画を見た人はよく実感できる)、楽しかったーー♪早く新刊でないかなー。


新幹線の中で読んでた、『遥かなる水の音』。これも京都に来るということで、図書館から借りた本ですが、おいコーの著者です。ただ、おいコーとは毛色が違い、『翼』とかに似ています。「救済」とか「再生」がテーマでしょうか。読んでいて気持ちのいいことばかりではありませんが、それでもそれぞれのキャラクターが辿りつく考えは共感ができました。


京都にはもう1冊持ってきてるんですが、帰りの新幹線で読むのがなくなると困るんで、とりあえずは今マリカー三昧です。やっぱ楽しいです、マリカー。時たま青こうらがウザイですが。

ラブコメ (小学館文庫)

ラブコメ (小学館文庫)

遥かなる水の音

遥かなる水の音