『ぼくらは夜にしか会わなかった』市川拓司
『吸涙鬼』以来か。まぁ、短編集みたいなもんですがね今回のは。
でも舞台が天文台や植物園のある場所ということで、各ストーリーは共通していましたね。
内容は市川拓司のものそのもので、「the切ない」。これに尽きる。いつもどおりの「弱者」と考えてしまう主人公たち。それに共鳴するヒロインたち。そして100%のハッピーでないラスト。それなのに許せてしまう。心あったまる。この終わり方でいいのだと思えてしまう不思議。
個人的には、「花の呟き」と「いまひとたびの微笑みに」が好きです。
- 作者: 市川拓司
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2011/10/26
- メディア: 単行本
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