『吸涙鬼』市川拓司

さて、先日、日本の次回ワールドカップ出場が決まりましたね。おめでたいことです。これまでの選手が代表引退を表明し、新たなメンバーで望んだアジア最終予選でしたが、かろうじて全勝というこれ以上ない結果で、出場が決まりました。
ワタクシumintyuもアジア最終予選、得点1、アシスト3と活躍させていただきました。この調子で本大会も頑張りたいと思います。……Winning Elevenの話ですが何か?


ところでこの市川拓司の『吸涙鬼』。5年ぶりの長編小説だそうです。『弘海』以来みたいですね。そんなにも間があったのか。
市川拓司の作品に出会ったのは学生のときでした。夏休みに1週間ほど入院するときがあって、DSもPSPも持ってなかったワタクシはどうやって過ごそうかなと、直前に始めたバイトで得たお金で、本を買いました。『ダ・ヴィンチ・コード』ね。市川作品じゃなかったんですが、それで本を読むのが好きになって、入院中ぼけーっと見てたTVCMでやってたのが『いま、会いにゆきます。』でした。その時は、映画化が決まったけど出演者は決まってないよーみたいなことを言ってたんですが、何よりもCMの言葉が印象的過ぎて、退院後すぐに購入しました。その結果、授業中に一人シクシク泣いていることになったんですが、まーそれはいまどーでもいいですね。


とにかく、市川作品とはそれ以来の付き合いです。これまでに『その時は彼によろしく』とか『恋愛写真』とか映画化された作品はのきなみ好きですが。


『吸涙鬼』ですが、珍しく…といっていいのかどうかは分かりませんが、女性視点から描かれてます。上に挙げたようなやつは全部主人公男性でその視点から描かれてましたので、ある意味で新鮮でした。
このお話の一番の盛り上がりはどこなのかなーと考えると、主人公の病気が治った後よりも、治している最中のような気がするんですよね。でもそうすると、中盤にかかるかあたり。ホントにここでいいのかなと疑ってしまいますが、まーいいや。自分はそんなに作者の意図を読み取れるとも思ってないし。


いずれにしろ、久しぶりの市川作品、スパーンと読み終わりました。これから伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』に入ります。 と、思ったけど、先輩が『もしドラ』を貸してくれるというんで、そっち読みます。

吸涙鬼 -Lovers of Tears- (100周年書き下ろし)

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