『WILL』本多孝好

京都からの帰りの新幹線で読んでました。


本多孝好のは、ブログ始めてからは『正義のミカタ』しか読んでませんでしたが、文庫になったのはあらかた読んでます。短編集の『Fine Days』が好きですけどね。


『WILL』は『MOMENT』の続編ですが、主人公が異なります。『MOMENT』の主人公は『WILL』ではアメリカへ行ってました。最後帰ってきてましたけど。


『WILL』は主人公の職業が職業なので、明るい話ではなく暗い感じで、ちょっとミステリーかな?だってねぇ、死者がどうとかのお話ですもんねー。3つの短編ですが、プロ・エピローグ入れて連続感はあります。1つ目の短編の脇役が2つ目の短編で主軸になったりとか。それでも、残された家族の想いだとか死者の想いだとか、やはり同じなのだなーと思いました。2話目の暴走はやっぱり怖いですが。

時期が時期なもんで、危うく和尚の言葉に泣かされそうになりましたが、なんとかこらえました。でもきっと、和尚さんのいうとおりなのだろうと、こんな和尚さんがいてくれたらいいと素直に思いました。


でも、最期の神田(『MOMENT』の主人公)のセリフはいいですね。「未来を迎えにきた」なんて。かっこいいじゃないですか。「未来」の意味がわかってなおビツクリ。なるほどねーと思いましたが。

WILL

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