『阪急電車』有坂浩
これも映画化されてんのか。
どうしても図書館戦争シリーズのイメージから抜け出せません。。。
ですが。ですがです。阪急電車の雰囲気すごい好きです。
なんてことはない日常が、いろんなコトにつながっていて、誰かをやさしい気持ちにしたり、あるいは人生の転機につながっていったりする、そんなことを思い出させてくれました。ほんとに、世の中こんなことばっかだったらいいのに。
半年後の折り返しの話でも、つながりを実感できるのがよかったです。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/08/05
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『さよならドビュッシー』中山七里
第8回だかの「このミス」大賞受賞作。
ミステリーってことを忘れるくらいに、演奏シーンに圧倒されました。
まー、出てきた楽曲ちゃんと聞いたことはないですけどね。今度聴いてみます。
ラストは完全にやられた。騙された感いっぱいです。読みきれなかったことが悔やまれる。。。基本じゃん、これ。
そのせいで犯人ついぞ推測できなかったし。。。最初は、岬先生を疑ってたりもしてたしw。
でも、火災に巻き込まれる前のこと、やっぱりそうなるのだろうか。
東北の子どもたちも、海や川を怖がってしまうのだろうか。。。
あれからもうすぐ1年というところで、この本を読んだのはタイミングよすぎだな。
- 作者: 中山七里
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『フィッシュストーリー』伊坂幸太郎
久々の伊坂さん。
表題作は映画化ずみですね。
短編集ということでこれもさくっと読み終わりました。
個人的には「ポテチ」が好きだったなぁ。今村と若葉の関係というか、人間性というか、好きです、この人たち。
もちろん、黒澤さんも大好きなので、「サクリファイス」もいいんですけどね。ストーリーとか見ると「ポテチ」ですね、やっぱり。
んで、「ポテチ」読んでると、今村を完全に濱田岳さんを当てはめてたんですが、「ポテチ」今度映画化されるんですね。今村は濱田さんでした。やっぱり。すごく納得。きっと伊坂さんもイメージして書いてるんでしょうね。フィッシュもそうだし、ゴールデンスランバーのキルオもそうですしね。
- 作者: 伊坂幸太郎
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『新釈 走れメロス 他四篇』森見登美彦
森見さんのを始めて読みました。
全部で五篇の古典文学を、現代の京都に据えて物語が展開されてゆくわけですが、読んだ記憶があるのは、山月記と走れメロスだけでした。ほかは授業とかで読んだかもしれないけど、まったく記憶はありません。今度それぞれ読んでみようと思います。
五篇の中では、走れメロスが断然に面白かった。新釈なので、骨子はそのままで変わるところは変わってるという。これはすごい。もうね、メロスがおもしろすぎるww。なんだよこいつww。こんな友情もすばらしいじゃないですか。
短編ではあるものの、登場人物がわりとリンクしてたりしてそれも楽しかった。
なんにせよ、これだけ楽しかったから、ほかの作品も読んでみようと思います。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 祥伝社
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『告白』湊かなえ
松たか子主演作。もちろん見てない。公開時、結構話題になりましたか。そうでもないですか、よくわかりませんが。
とりあえずふと思い立った旅行の行の飛行機で読み終えました。
あまり内容知らないまま入ったんで、いきなり告白がおわって、あれ、もうおわり?これを伸ばして映画にしたの?と真剣に思いました。。。語り手かえながら続くんですね。びっくりしたww。
さて、なんだか裏切りの連続のようでした。語り手が変わる度に、登場人物の印象がどんどん変わって行くので。それにしても、あらゆる場面で、いろいろな人たちが怖いですね、これは。でも、現代を映し出してるような気がしないでもない。よくわかりませんが。教員の矛盾なんかもまさにその通りなんだろうなぁと思って読んでました。
考え方なんて人それぞれ。そして受け止め方も人それぞれ。それは忘れないようにしよう。
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 双葉社
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『チェーン・ポイズン』本多孝好
久々の本多さん。
3人の自殺に違和感を覚え、そのうちの30代OLを追う雑誌記者と、時間軸から1年ほど前の30代OLの話が交互に展開されてます。
一言でいえば、ラストに騙された。
死に向き合うことの大変さというか、絶望感だとか、生への未練といったものをうまく表現しているのではないかと思う。
「死にたい」と思う理由はそりゃ人それぞれ。他者から見ればお笑いでしかないコト、個人的で深刻な悩みんてたいていそんなもん。
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 講談社
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『胡蝶の失くし物 僕僕先生』仁木英之
シリーズ物3作目。いろいろあわせて読んでるもんでホント読むのが遅くなりました。ムムム。。。
以前よりもムフムフ感はなくなったものの、痛快なストーリーはそのまま。
劉欣の話も、完結するのかと思ってたら、続くんですね。楽しみが増えたからいいけど。
薄妃は残念といえば残念なのかもしれないけど、こればっかりはしょうがないのかもしれない。どうしようもできないし。でも、その後の薄妃の行動はダメですね。こういうのがあるから女性って怖って思っちゃう。まー、女性が「女はこえーよ」って言ってる時点で気づいてるけどね。
僕僕先生と王弁の旅自体は仲間を増やしながら、広州へとたどり着いたわけですが、いいなー。中国は北京西安付近しか観光したことないので、この小説で軽い中国旅行してる気分です。いわゆるタモリさんが時刻表と地図で日本国内を旅行してるかのように。
- 作者: 仁木英之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/05/28
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